情報活用の経過
情報化社会の始まり
当初のリソースは非常に小さく、テキストファイルが保存できることでさえ画期的な技術だとされていました。
持ち運び可能なフロッピーディスクが1.44MBですので、いかに小さな始まりだったかが分かります。
現在
当たり前のように様々なサービスが稼働する裏では、
構築・運用・保守と一連の技術提供がなされています。
未来
・性能
・情報量
・正確性
どれも当たり前のように感じますが、人間がコントロールしている以上簡単なことではありません。
想定される内容はもちろん、想定されない状況にも対応できる環境が好ましいと言えます。
企業規模・投資額とIT活用の関連性
企業規模 | 大 | 小 |
投資額 | 大 | 小 |
IT活用率 | 大 | 小 |
ITサービスを行う企業に依頼をすると、
「要件定義」→「価格提示」→「導入」→「請求」
の流れが一般的です。
SI事業の課題
様々な領域で数多くの提供が出来ることから重要な存在となっています。
委託することで、依頼する企業の知識を補い一貫した作業が行われることから、
活用できればメリットが大きい内容となります。
ただし、プロジェクト毎や時間毎に契約をすることが一般的であるため、
社内SEレベルでのカスタマイズ性が確約されないことが懸念点となります。
また、前項で示した投資額と活用率の関係より、小規模の企業では依頼が難しくなる可能性があります。
クラウド推進の課題
提供されているクラウドサービス
・IaaS(インフラ)
・PaaS(プラットフォーム)
・SaaS(ソフトウェア)
このようなサービスが提供可能となったのは、
サーバーの性能向上、通信の安定性が確保できるようになったからです。
クラウド向けに構築された環境であることから、
導入におけるメリットは大きいものとなります。
但し、1点だけ十分に検討すべき内容があります。
それは、「セキュリティ」に対する課題です。
自社内やお客様の個人情報を、見えない場所で管理できるでしょうか。
万一のことを考えると、安全な運用ではないと言えます。
また、サービスを限定的に利用したい場合を考えると、
クラウドである以上、物理的に隔離することは難しくなります。
インターネット環境が当たり前になった今では、
1度漏洩した情報を回収することは困難です。
ここでお伝えしたい内容は、
オンプレミス環境とクラウド環境の性能差を見るだけではなく、
何をどのように提供したいのかを見極める必要があるということです。
そして、最終的に提供するサービスが同じであれば、
環境問わずインフラ全体の専門的知識が必要不可欠であるということです。
技術伝達の課題
人員には限りがあり、世代の移り変わりが無視できません。
コンピュータはより性能の高い製品へ移行すれば問題は解決します。
しかし人間はアナログであるため、簡単に移行することは困難です。
情報化社会を長期で考えた場合、
「誰でも・いつでも・同じように」
扱うことができる環境が重要となります。
人間が作り出したこの環境を繋ぐためには、
エンジニアがエンジニアを育成する過程が大切であることは明確です。